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J-SEMS QDA


4.2 ( 32 ratings )
教育
開発者 RYOHEI KOMATSUBARA
無料

注意点
本アプリは作成した試験の保存、読み込み、検査結果の解析はできません。
詳しくは、http://ryohei-komatsubara.comをご覧ください。

QDA法は、正式にはQuantitative Descriptive Analysisといいますが、その頭文字を取ってQDA法と呼ばれます。量的記述的分析法と訳されています。QDA法は、1970年中頃にH. Stone等によって提案された方法で、様々な試料の持つ官能特性の強さを評価する方法です。すべての感覚の主観的強度を測定することができる方法で、例えば、食品を評価するときに、その特性を表現する様々な言葉を尺度にして評価します。
主に、線尺度を評価尺度にして、よく訓練された分析型パネル(QDAパネル)が試料を評価します。
QDA法の手順は、以下の7段階で構成されます。
1)言葉だし(試料の一部をパネルに示し、それらの特性を記述してもらう)
2)話し合い(言葉だしで提案された言葉の意味を話し合い、同じ意味を持つ言葉は一つにまとめ、複雑な言葉は単純な言葉に取り換える)
3)特性表現用語の決定(話し合いの結果、パネルが共通に理解できる言葉だけを残して、特性表現用語とする)
4)試し評価(いくつかの試料を選んで、評価の練習を行う)
5)尺度合わせ(試し評価の結果、パネル間でばらつきの大きかった特性について、用語の定義の確認や評価尺度のすりあわせを行う)
6)評価(パネル間のばらつきが小さくなり、精度が目的のレベルに達したら、線尺度を用いて評価をする)
7)結果の分析(試料ごとに各特性の評価結果の平均値を求め、分散分析などにより、それらの平均の差の検定を行う。また、主成分分析を行って、特性間の関係の分析を行う)

JSEMS:QDAは、上記の7段階の内、6段階目の評価と7段階目の結果の分析を行うものです。
J-SEMS:QDAでは、iPadの画面に調べたいすべての特性表現用語の尺度(線尺度)を表示します。検査の参加者は、それぞれの特性表現用語に関して、試料を見たり味わったりしたときの試料の特性の強さをiPadの画面に表示される特性表現用語の尺度上のマーカーを尺度上でスライドさせることで回答します。それぞれの尺度上のマーカーの位置がコンピュータに記録され、条件ごとに平均値が求められ、レーダーチャートに描かれます。レーダーチャートにより、各試料の特徴をつかむことができます。
さらに、J-SEMS:QDAでは、主成分分析が標準装備されていて、iPadの画面上で、これらの分析を行うことが可能です。主成分分析を行うことにより、特性間の関係の分析ができ、主成分得点も算出されるますので、それぞれの試料の特徴をまとめてとらえることができると思います。